やあ、ソドム-Yだ。
令和がはじまらんとしている今、平成後期に生み出された素敵なレンズを紹介させていただきたい。
その名は……HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AW!
今日は私がこのレンズに感じた思いを――――。
嗚呼、HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AW!
今日はHD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AWのお話だね。
嗚呼、そうだ!
うひひ、ソドム-Yちゃんの大好きなレンズだよね。いいなぁ。
嗚呼、本当に素晴らしいぞ!
私も絶対買うつもり!絶対買うつもり!
嗚呼、このレンズは本当に素晴らしいぞ!嗚呼、素晴らしいのだ!嗚呼、嗚呼~!だめだ!感情が抑えられん!すまないゾンちゃん!いきなりだが、詠ませてくれ!
嗚呼、素晴らしきHD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AWよ!今日は私がこのレンズの魅力を……全力で語らせてもらうっっ!
うひひ、楽しみ!
さて、ソドム-Yだ。
君はHD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AWというレンズを知っているか?
これは、PENTAXが開発した所謂、728レンズだ。
70-200の2.8通し!
数々のメーカーが、その技術を惜しげもなく注ぎ込み生み出すこのスペックのレンズに恋い焦がれた人は、多いのではないだろうか?
そう、私もだ。
そして私は手に入れた! 憧れを手にしたのだ。
そしてその憧れは、手にする前よりも強く、私を焦がすものだったのだよ……!
スターレンズとはなにか
ではここで一度冷静になり、PENTAXにおける「★」の意味について説明しよう。
PENTAXでは、その時代の最高の技術で作られたレンズを「スターレンズ」と呼んで区別している。
そう、つまりPENTAXのレンズの中で★のつくレンズは、その時代の最高の技術を注ぎ込まれているということだ!
その最高の技術については、やはり公式ページを見てもらうのが早いだろう。ぶっちゃけた話、いろいろすごい技術がつぎこまれすぎて、私のような素人には説明しきれない。
そして、スターレンズはこの公式ページに掲載されている製品だけではない。
ここに載っているのはデジタルカメラ用に作られたレンズだが、フィルム時代にも★レンズは作られていたのだ。
そしてそれらのスターレンズは、世代により「◯◯★」とその時代のレンズの「シリーズ名」と組み合わされて呼ばれ、区別されている。
フィルム時代のスターレンズ
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M→A→F→FAと、下に行くに連れて新しい世代だと思ってくれ。
つまり「★」は、それぞれの時代ごとの「最高の技術を注いだ高級レンズ」が引き継いできた、歴史と名誉ある称号だとも言える。
このFAレンズの次にくるのがDA★。
さっき紹介させてもらった公式ページにも掲載されている、APS-Cとよばれるサイズのセンサーをもつデジタル一眼レフに最適化されたシリーズだ。
そして本日の主役D FA★は、APS-Cより大きなセンサーをもつ「フルサイズデジタル」用のレンズとして作られたスターレンズにつけられた名だ。
まぁこのあたりはPENTAXに馴染みない人からすると少し難しいかもしれないからとりあえず置いておくとしても…………とりあえず「★は★である」ということだけは覚えておいてくれたまえ。
PENTAXのフルサイズ用の高級レンズははじまったばかり
PENTAXは長くフルサイズデジタルカメラを持たぬ、APS-C機を主力としたメーカーであった。だからこそ、APS-C機の特徴を活かした小型軽量のレンズを主とした「DAレンズ」の製造に力を入れていたのだ。
その次代にも、いくつかフルサイズ用の「D FAレンズ」は作られたものの★を刻まれたレンズは、長く不在であった。
だが、PENTAX初のフルサイズデジタルカメラであるK-1の登場に合わせるように、フルサイズ用レンズであるD FA★レンズの開発が進んでいったのだ!
そして現在(2019年4月末)の段階で発売されているD FA★は以下の二本!
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お、今君は「少ないなぁ」と思っただろう?
確かに、最高級のシリーズとは言え、現時点で二本というのは少ないかもしれない。
だが、これはこうとも考えられないか?
「PENTAXのフルサイズ用のスターレンズは最近作られたものしか存在しない、すなわち最新の技術で作られたものしか存在しない」
君がどうとらえるかはわからないが、私はこの状況はある意味メリットだと思っている。
なぜなら私達は、今まさに、メーカー純正のフルサイズデジタルカメラ用の最高級レンズの歴史を、スタート段階から体験することができるからだ!
もちろん、そういった時期はどこのメーカーにもある。
だがその時は、その時しかない!
そう、私達は偶然にもPENTAXのフルサイズデジタル対応の★レンズとともに歩んでいく時代に生きているのだ!
HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AWレビュー
ハッキリ言ってこのレンズは素晴らしい。
もう一度いう、ハッキリ言ってこのレンズは素晴らしい。もうすばらしくエクい。
まず説明不要の描写力。
さすが最新のレンズなだけあり、解像力は高い。
もちろん、HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AWの描写が素晴らしいのは最新のレンズだからという理由だけではない。
身も蓋もない言い方をすれば、最新の高級レンズだからだ。
まず、以下の公式ページで軽くスペックを見てきてほしい。
どうだ?なにか存在感を感じないかね?
そう、このレンズはなかなかにビッグなのだ!
その全長フード抜きで約203mm、直径は約91.5mm !そして重量はなんと「約 1755g」フードと三脚座をつければさらにその重量は上がり約2030gとなる。
そしてこの重さは全て描写のためにあるといっても過言ではない。
「小型軽量のPENTAX」と呼ばれていたメーカーがだぞ?約2kgの望遠ズームレンズを作ったのだぞ?
それはもう、とんでもないことなのだよ!
開発者の皆さんは間違いなく「PENTAXなのに重たい」と言われることなどわかった上で、このレンズをリリースしているだろうからな!(※ソドム-Yの妄想ですので事実と異なる可能性はあります。ご了承ください。)
だがその甲斐あって、このレンズは圧倒的な解像度を誇る化物レンズと化した。ああ、化物だ。本当に驚いた。このレンズを初めて使った時の感覚を、私は一生言葉にしきれないだろう。(言葉にしようとしたら、それこそとんでもない長さと、自問自答を繰り返すことになるだろう。)
だが、このレンズの魅力はそれだけではない。魅力がありすぎて、語りきれない。(だからこそ★なのだろう。)
例えばボケ。
このレンズは、撮影した際のボケの表現力が非常に高いと私は感じている。
複雑な構造を持つ花にとまる蝶を、草むらを背景にしてねらう「ねぇ、君の描写力……私にっ……見せて!」と言わんばかりの写真を撮ればこの通り。
印象的な力強さすら感じる瑞々しさを持つ、背景のボケ。そしてピントのあった面の解像感。
レンズを味わうための写真を何枚も撮りたくなってしまう……そんな魔力がある。
あるのだよ!
このレンズを持ち出すと、こんなふうに、レンズの生み出す繊細で感情的な変化を鑑賞するために「少しだけ変えて」撮る回数が増えてしまう……!
ああ、実に感情的だ。
実に感情的だ!
うむ、少し落ち着こう。
ああそうだ、なんだか他のレンズよりもピントをど真ん中に置くことが多い気がするのも、私が心の奥底からこのレンズの描写力を体感したいと渇望しているからかもしれないな。(中央だけでなく周辺の描写も優れているという事実がさらに、私の時間を気持ちよく奪っていく。捧げたい、私の時間を君に。)
流石★だ!
流石★だ!
うむ、少し落ち着こう、落ち着くために描写の話はやめて重量の話に戻ろうじゃないか。
そう、このレンズの2kgを超える重量は、撮影に大きく役立つ時がある。
重たいぶん、安定しやすいのだ。
水平を取りたいときも、微調整しやすくありがたいぞ。重いレンズは運搬には苦労するが、撮影時はその重量がいい感じに貢献してくれるというわけだ。
このレンズは重たく無骨だ。だがその内側には私の撮影をより高いレベルへと連れてってくれる、優しさが詰まっている。
大きいぶん、たくさんつまっているはずだ。
このレンズは優しいぞ!
いや、ほんと驚くほど「ビシ」っと安定してくれるのだよ。「ビシッ!」じゃなくて「ビシ」って感じで。うむ。
ビシ
HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AW作例はどこでみるべきか悩む夜もあるだろう
このレンズは正直安くはない。これだけの価格となると、なかなか手が出るものではないだろう。
「ほしいけど……この価格躊躇する……!」
そんな時、君たちが見たいと思うのはやはり作例ではないだろうか?
というわけで、どこまで参考になるかはわからないがここで私がこのレンズで撮影した写真を見てもらいたいと思う。一応ブログ用にサイズダウンはしているが、それ以外は一切加工していないものだ。
使用したカメラはPENTAX K-1。いくつかアップグレードサービス後に撮ったものも含まれるが、そのあたりの話は今日は省かせてもらおう。(K-1、アップグレードサービスについては別の記事にまとめてあるからぜひ見てほしい。)
まずグリーン。
ふと目に入った植物をこのレンズを通して見た時「ああ、だからPENTAXは緑が素晴らしいと言われるのか」と、感じる。そんな場面は多い。
HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AWは大きなレンズだが、なぜだか「スナップ的」に緑を捉えたくなってしまう。
それは、緑を背景として使ってもだ。
さらにそれだけでなく、このレンズは緑の種類を識別する能力がとても高いと私は思う。
私は何度も、このレンズを通し緑と向き合ったが……。未だにその底にはたどり着ける気すらしない。
もっともっと、このレンズで緑を見てみたいものだ。
このレンズは光にも強い。
光の透明感と、時間の色をいとも簡単に捉えてくれる。
ああ、今振り返ればこのレンズは光も「得意」なのかもしれないな。
たとえそれは、太陽との距離が近くなろうとも。
このレンズを太陽に向け、シャッターをきると、まるで自分の技術が向上したかのように感じてしまう。だが実際は、レンズの力だ。HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AWには本当に優れたコーティングが施されている!
もし君がこのレンズと出会うことがあったら、その中を覗いて見てほしい。美しいコーティング、そしてガラスと太く長さのある奥行きの作り出す「深淵」に吸い込まれしばらく戻ってくることができないはずだ。
このレンズは写真が得意なだけでなく、レンズそのものの観賞価値も高いのだよ。
さらにこのレンズは、光だけでなく影にもしっかり対応してくれるところが素敵だ。影というものの性質を、レンズ自身が熟知しているかのようだ。
それが、水に落ちる影であろうとも――――。(反射と呼ぶべきか。)
D FA★はその性能の高さから、使い始めはその解像度の高さや性能に目が行きがちだが、ただ解像力の高いだけのレンズではない。
「これは、ただ高性能なだけのレンズではない。私の感情を見事に受け取り形にしてくれる、感情的なレンズだ」と撮影する度に思う。
さて、ここまで見てもらっておいてこんなことを言うのもなんだが、私の作例は所詮私の作例だ。
一応、レンズの雰囲気がわかるように複数のシチュエーションで撮影した例を並べたつもりだが、それでも所詮私という一個人が考えた程度のもの。
つまり、これはこのレンズのほんの小さな「一例」にすぎない。
だからこそ私以外の作例をもっと見るようにしてほしい。そうすることでこのレンズの懐の深さをもっと知ってほしい。
特にこのレンズはズームレンズだからな、焦点距離と絞りの組み合わせだけでもとんでもない数となる。
作例を見る場所としておすすめなのはまず、公式の作例だ。
何度見ても息を呑む。
ああ、あとデジカメWatchの記事もすごい。
私のなんとなく雰囲気で並べた作例と違い、さすがデジカメWatchだ!と言いたくなる作例が紹介されているから、本当に参考になる。(私も購入前、この記事は何度も見させていただきました。)
もっと見てみたいという人は、写真の投稿サイトPHOTOHITOなんかもいいと思うぞ。ここには本当にいろいろな人が投稿しているから、様々な条件での作例を見ることができる。
だが気をつけろ、素敵な写真だらけで、寝る前に見だすとすぐ朝になってしまうぞ?
HD PENTAX-D FA★ 70-200mmF2.8ED DC AWとK-1 Mark IIの相性について
正直このレンズ自体の力がすごいから、カメラ本体を選ばず魅せてくれるとは思う。
その中であえて私の個人的なおすすめをあげろとなると、やはりK-1 Mark IIだろう。もしくは、K-1だな。
単純な話、HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AWはフルサイズデジタルでの使用を考えられたレンズだ。
つまり、PENTAXのフルサイズデジタルであるK-1シリーズとの相性は良いに決まっているとしか言いようがないのだよ。(APS-C機にとりつけてより遠くを狙えるレンズとして使うのも素敵だから困るのだが。)
私は現在、先程見てもらった作例でも分かる通りこのレンズを、K-1をアップグレードした通称「K-1改」要するに実質K-1 Mark IIで使用しているが、実に良いぞ。
こればかりは体験せねばわからぬことだが、私はこの組み合わせに感動と信頼をいつも感じている。
K-1は、暗闇にも強いカメラ。
このF2.8通しという明るさと余裕のある解像力を持つレンズと組み合わせれば、少ない明かりでの手持ち撮影にも難なく応えてくれる。
さらにこんな風に「暗い中の花を暗いまま捉えたい」という私のわがままにも容易につきあってくれる。
この組み合わせならば、どこでもいつでも撮れる。
そんな気すらしてくるよ。
さらにHD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AWもK-1も防塵防滴だからな、本当にタフネスだ。(そういう意味でも、どこでもいつでも撮れると感じてしまうのだ。)
何度か触れたとおり、このレンズは重量があるから、ストラップやバッグにこだわり運搬しやすくするとなお良いかもしれない。
三脚座をレンズの上側にしておけば、いいかんじに「持つところ」になってくれるから状況によっては三脚を使わなくとも、三脚座をつけてみるのも良いかもしれないな。(ちなみにこのレンズの三脚座がまたよくできていて、つけ外しがとてもしやすいのだよ。)
持ち運び方法にこだわれば、このレンズをもっとアクティブに使えるようになるはずだ。
そしてこのレンズはK-1に装着した時のバランスが良い。
重量だけ見ると取り回ししにくそうに感じるだろうが、そんなことはない。K-1の持ちやすいグリップ、そしてHD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AWのホールド感。
この2kgごえの重量でさえ「K-1との重量バランスを考えて設定された」と感じてしまうほどに相性が良いのだ。
K-1と合わせて約3kg。使ってる感満載で、文字通り「持つ」喜びも大きいぞ!物理的にな!
また一緒に出かけよう。
本日のおまとめうひひトーク
ソドム-Yちゃんこのレンズと組み合わせるレンズは何が良いと思う?シチュエーションにもよると思うけど。
うーむ、標準域の単焦点なんかと合わせて持ち運ぶ事が多いな。70-200でガッツリ攻めて、その後スナップで単焦点をつかう。smc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedなんていいぞ。
あーわかる!★レンズとLimitedの雰囲気の違いを一日に楽しんじゃおうって贅沢DAY!あ、あれもいいよねsmc PENTAX-DA★55mmF1.4 SDM!
そうだな、あれはAPS-Cでありながらフルサイズにもなかなか対応してくれるし!しかもあのレンズも、レンズそのものの観賞価値が高いからな……。
わかるわかる!あとさ、ボケもいいよね!ちょっと癖あるけど!
そう!そうなのだよ!解放は甘くとろけるような味のある描写、そして少し絞るだけで解像感がぐっとアップ!しかも防塵防滴だからタフに攻めれる。
うひひ、広角はどうする?
うーむ、 FA28mmF2.8もいいが二台持ちでGRを忍ばせていくのも良いかもな。
あああ、ある。あるそれ。中望遠ズームつけたK-1とGRってほんと相性いいね。
うむ、間違いない。しかし……。
ん?
やはり、カメラやレンズの話は楽しいな、ゾンちゃん。
うひひ、そうだねそうだね。ずっとしていたいねこの話!
ああ、そうだな。ずっとしていよう。
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