やあ、ソドム-Yだ。今日は初心者を悩ます、防湿庫という存在について語っていこう。
「防湿庫は必要なのか?」
「使い方って難しくないのか?」
今、君の中には防湿庫に対する様々な悩みが交錯していることだろう。
そして何故そんなに悩んでしまうのか、悩んでいることであろう!
ふふふ、その理由は単純、とても単純だ!防湿庫という存在が甘美な魅力を持った存在だから君は悩んでしまうのだよ。ふふふ。
問:防湿庫は必要か?
ねぇソドム-Yちゃん。ソドム-Yちゃんはなんで防湿庫を買ったの?
ふふ、かっこいいからだ。
わかる!
カメラやレンズを保護するための除湿機能付き、しかも全面はガラス張り……ここまで私達人類を満たしてくれる棚はあるか?いや、ない!ないであろう!
うひひ。わかる。
やあ、再びソドム-Yだ。
君は今、防湿庫の必要性について葛藤しているところであろう。結論から言えば、防湿庫は必需品ではない。なぜなら世界には防湿庫を使わずにカメラやレンズを健全に維持している人も多数いるからだ。
だが、その反面「防湿庫さえあれば……」というような悲惨な状況に陥ってしまっている人も多数存在するのも事実だ。
つまり防湿庫は絶対必要ではないが、絶対に必要ないとも言い切れぬ、そんな存在だと私は思うのだよ。
だからこそ防湿庫は初心者を悩ます。防湿庫を買ったことのない者からすれば、防湿庫の存在が巨大で分厚い壁に見えることすらあるだろう。
だが安心しろ、防湿庫はレンズなどに比べれば買う機会の少ないものだ。
つまり、五台も持っていればたくさん持っていると言われる世界。そう、たった五台でだ。レンズ五本では、たくさん持っているとなかなか言われないだろう?※ソドム-Y調べ
つまり防湿庫をたくさん持っていると言われる多くの人がまだ、防湿庫一桁台であり、視点を変えれば初心者であると言える。
そして……防湿庫を前にした者は、皆悶ている。
初めてだろうが、二台目だろうが「ああ、どうしよう、どの防湿庫にしよう……はぁ、防湿庫、防湿庫、防湿庫買いたい」とな。※ソドム-Y調べ
そう、防湿庫の恐ろしさはどんな豪傑をも初々しき初心者の初心に立ち返らせる能力を持っているところなのだよ!※ソドム-Y調べ
ん、どうした、恐ろしいのか?安心しろ、君が思っているほど防湿庫という存在は威圧的なものではない。むしろ君のカメラに対する愛をしっかりと受け止めてくれる、優しき存在だ。
防湿庫は(一応)代用が可能である
防湿庫は理論上で言えば代用は可能だ。湿度を下げたいだけならば、密閉容器と乾燥剤を利用すればよいわけだからな。
ただそういう手法の場合は、自身で乾燥剤の量を調整するなどの管理が要求される。
湿度というのは生き物であり、常に一定の動きを見せてくれはしないからな。
それに乾燥剤のセレクトもなかなか重要だ。
私が密閉容器で乾燥剤を使用する際はこれ。キングドライという製品だ。
カメラ用に作られたものだからいろいろ安心だろう?安心のHAKUBAさんの製品だ。だが、当然乾燥剤にはメモリがついていないから、密閉容器内の湿度を見る湿度計も必要になる。
そういう点も踏まえると、密閉容器はカメラ用の「ドライボックス」と呼ばれる製品がおすすめだ。(防湿庫にもドライボックスという名のついた製品があるからややこしいのだが、ここでは以下のリンク先にあるような、電気式ではないプラスチックなどて作られた密閉容器のことだと思ってくれ。)
湿度計が最初からついていたり、あとづけしやすかったりするからな。そして、ドライボックスはレンズなどをしまうことを前提に考えられている分、サイズ感などがちょうどよくて使いやすいのだよ。
もし、「防湿庫はちょっと高額で……」や「機材は少ないし……」なんて人はこうした簡易設備から初めて見るのもよいのではないかと私は思うぞ。
だがこれだけは覚えておいてくれ。
ドライボックスと防湿庫は別物だということ。
こう言ってしまうとドライボックスが防湿庫の下位互換のように聞こえてしまうかもしれないが、それは違う。
ドライボックスには小回りがきくというドライボックスならではの利点があるからな。防湿庫とドライボックスは、それぞれ別の利点をもった除湿設備だと考えるほうが良いだろう。
私は今メインは防湿庫だが、中古で購入した整備前のレンズなんかを一時的に保管するために、ナカバヤシ製のキャパティというドライボックスを使用しているぞ。
ではなぜ防湿庫を欲するのか
ドライボックスでも防湿庫でも、低湿度の空間を作るという点では同じだ。
ではなぜ防湿庫を私が利用するのか。
まず単純に機材の量。レンズが増えてくると、どうしてもドライボックスより防湿庫のほうが容量も大きく並べやすいという利点が出てきてしまうからな。
特にカメラやレンズはあまり使用しないものでも、放置せず時々出して状態をチェックしてやるべきもの。だからこそ、機材を把握しやすい防湿庫を私は選択しているのだよ。
他にも理由はあるぞ?
使い方は後で解説するが、防湿庫は基本的に本体内のダイヤルを調整して湿度を決めるものだ。そうした簡単な操作で、乾燥剤の交換もなく維持できるというのはやはり楽だとかな。コンセントに挿せばそれで稼働できるというお手軽さは本当にありがたい。
そして、最大のメリット。
かっこいい。素敵。ヤバイ。
カメラを収納することを前提として作られた存在、ガラス張りの扉。こんな甘美なる棚が他に存在するであろうか?いや、ない。
防湿庫の最大のメリット、それは防湿庫を所有できるということだ!
君は防湿庫の扉を開け閉めしたことがあるか?しっかり閉じるために作られた、特殊な扉。メーカーや製品により差はあれど、その感触はどれも素晴らしいものだぞ。
まぁ主観で語ってしまったが……防湿庫は湿度管理をしカメラやレンズの状態を保つだけでなく、機材の出し入れ、手入れなどなどそういった作業もしやすい、ある意味カメラ用の理想的な棚だと私は思っているというわけであります。(また主観。)
ソドム-Y流、防湿庫の選び方、使い方
防湿庫ってなんだかんだ放置しておけばいいから楽だよね。
ああ、そうだな。たまに調整してやらんといかんが。
うひひ、あの調整楽しいよね!買ったばっかの時とか特に!
ああ、わかるな。あの購入時の調整をしたいがばかりに新しい防湿庫を買いたくなってしまうな。
わかる。
ソドム-Y流と銘打ったが、まぁ、えっと、はい。すいません、私は別に防湿庫を特別な使い方はしてないです。なのでまぁ、なんていうか私が防湿庫をどう選んで購入したか、どう使っているかみたいなお話です。はい。ソドム-Y流と言うほどのことではありません……。はい。
①防湿庫選び
防湿庫を手に入れると決めた時、誰もが直面するのが「どの防湿庫を買うか問題」だ。
この問題は私も体験したな。
まず、私が気にしたのは、メーカー。やはりこういった製品は信頼のおける会社のものが良いと思ってな。
大切なカメラやレンズをしまう場所だからという理由はもちろんのこと、単純に防湿庫は物が大きくガラスなども使用している製品だけに故障した時の様々な対応に手間がかかるのは必須……そう、防湿庫はいろいろな意味で故障されると困るものなのだよ。
だからこそ、どこのメーカーの防湿庫なら安心できるのかということを考えるのが重要だと、私は考えたわけだ。
防湿庫の有名メーカーと言えばこの三社。
この中でHAKUBAの防湿庫が一番低価格で購入できる印象だな。
この三社の製品はどれも素晴らしいものだから、この中であれば予算や好みで選んでもよいかと私は思うぞ。(もちろん他社にも素晴らしい防湿庫はあると思うが、そのあたりは私の知識不足で語れずすまない。)
次に決めるのは、大きさ。
これは本当に悩ましい問題だ。私は自分自身が「どうせレンズ増やす奴」だとわかっていたから最初からある程度のサイズのものを購入したのだが……不思議と今、部屋にある防湿庫はそれ一台ではない。うむ、理由は言わずとも分かるだろう?
防湿庫の中が満タンになり、レンズ同士が触れ合うような状況になるとさすがに機材を取り出しにくい。だからこそ、防湿庫は「ちょっと余分を見た未来予想図」立てて選ぶほうが良いと私は提言したい。(逆にあまり機材を増やさない人は、大きすぎて困るパターンもあるらしいという噂を聞いたことがあるが、そのあたりの判断は君に任せよう。)
置き場の広さをあまりとれないという人は、HAKUBAの高さのあるタイプ「E-ドライボックス KED-100」がおすすめだ。
これは高さがあるからな、使用する底面積に対して容量が広い。なかなかの数の機材をしまい込むことが可能だぞ。しかも底面積が狭いから、二台目の導入もしやすいときている。この形状はなかなかにグッドだ!
だが、このタイプは極端に長さのあるレンズを置くことができない。(棚を外して縦置きすれば入ることは入るが、機材によっては不安定になったり、負荷がかかりすぎる危険がある。それ以前に棚を外したら、数入らん。)
もちろん、KED-100は細長く見えてそれなりに奥行きもあるから、ある程度の大型レンズ……そうだなHD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AWなどを寝かして収納することは全然余裕だ。
もし君がロマン砲と呼ばれるような超弩級大砲レンズをいずれ購入したいと考えているのであれば、このタイプでは厳しいだろう。(裏技で棚板を外して縦置きというのもあるが、ものによっては縦置きだと不安定な場合などもあるから注意だぞ。)
つまり君が長さのあるレンズ(しかも途中で分割とかできないやつ)を使いたい場合は、それらを収納しやすいもっと横幅のある防湿庫を選択することになるというわけだ。
そういうかんじでしっかり自分の好みや、やらかしそうなお買い物を想像して、防湿庫の容量、そして縦横奥行きなどをしっかり意識して選ぶと後々失敗したと思うことが無くなってくると思うぞ。(もし失敗したと思ったら防湿庫をもう一つ買うのがおすすめだ、そうするとなんと……防湿庫が二つもある素敵な部屋になるぞ!)
②防湿庫を購入
防湿庫を購入する際は、まぁ、普通に買おう。
信頼できるお店で買えば特に問題はないだろう。特に中古で購入する場合は、除湿ユニットがだめになっていないかなどをしっかり確かめてくれているお店で買うのが安心だな。
そして、同時に購入しておきたいのがこれ「レンズがカビない君」だ。
これはガラス面にははえるカビに効くものだ。乾燥剤にもカビ防止と書いてあるものがあるが、これは乾燥剤とはまた別のもので、除湿作用がない代わりにカビに対して強い効果を持つものだそうだ。
これを防湿庫にいれておけば、防湿庫の防カビ度は更にアップというわけだな。
このレンズがカビない君は4個入で、2個入りの製品はレンズフレンズという名で売られている。そしてみんな大好きヨドバシカメラ通販サイトの説明を見ると、レンズがカビない君は「レンズフレンズの4個入り」と書いてある。
そんなところがなんとも可愛くて私は好きだ。
③防湿庫をセット
防湿庫をセットしたら、待とう。そう待つのだ。
防湿庫とは電源をつないで、速攻湿度が落ちるものではない。緩やかに、静かに湿度を下げていく。そういうものだ。
特に購入直後は湿度が安定しにくいからな、機材を入れないまま稼働させ湿度計をたまに確認して移り変わりを見ておこう。
条件によっては安定するまで数日かかったりもするぞ。設置当初は湿度がなかなか下がらなかったり、逆に湿度が落ちすぎてしまったりもするぞ。
基本な操作はしっかり説明書を読んで行おう。
なぜなら防湿庫は「湿度40%」だとか「湿度30%」だとか数値を設定して使用するものではないからだ。基本的に防湿庫に取りつけられた除湿用のユニットの設定ダイヤルには「高」「低」などしか記載されていない。これをうまく調整して、湿度を操るわけだなのだな。だかこのあたりは、製品により表記や目安が違うのだよ。だからしっかり説明書を見ておきたいというわけだ。
ここでなぜ防湿庫には「40%」などと数値で指定する機能がないのかと思うかもしれないが……どうしても湿度というのは設置環境や季節により変わるから、状況に合わせて調整できるシステムのほうが何かと都合が良いのだろうと、私は解釈している。
とはいえこの調整作業は、そこまで難しいものではない。
丸一日くらい置いて「ちょっと湿度高いな」となればもっと湿度が下がる方へダイヤルを回せばいい、低ければ湿度が下がらない方へダイヤルを回せばいい。それでも不安定ならば、それを数日繰り返す。ただそれだけだ。
扉を開けると外の湿気が入ったりして湿度が変化するということも、この段階で体験しておこう。
防湿庫はさっきも話したとおり、緩やかに湿度を下げるもの。つまり扉を開けてしばらくは、防湿庫外の湿度が高ければその影響で湿度があがったままになったりするということだ。
まぁ言葉にするとややこしいが、防湿庫の設定は一度安定してしまえば、そうそう変更することもないものだから安心したまえ。
ああ、そうだ。カメラやレンズを保護する上で設定すべき湿度は諸説いろいろあるが……私は40%前後を保つようにしているな。そのくらいがカビの発生をおさえやすく、機材も傷みにくいと聞くからな。
ただ、気をつけたいのはカメラやレンズにはいろいろな種類があるということだ。素材もいろいろ、組み上げ方もいろいろ、厳密に言えば製品によりそれぞれ好む湿度が違うという話にもなるだろう。
これは私の勝手な考えだが、そうしたもろもろの話から導き出された一つの目安が「湿度40%前後」ということなのではないかな?
④機材をいれる
ある程度湿度が下がったら機材を入れていこう。(そのあたりの話も説明書に書いてあるぞ。)
その際機材はしっかり、機材を手入れしてからいれるのだぞ?手脂や埃はカビの原因になるからな。
特に、あまり使わず長期間放置してしまう可能性のある機材は念入りにだ。
機材を入れた後も、湿度計はチェック。作業するために扉を開けたら湿度が変化するということをここでもう一度体感しておこう。(部屋の湿度によっては変化しないが……。)
そして収納した機材に湿気が含まれていると、防湿庫内の湿度は一度上がる。そういう動きが見れるのもなんとも面白いものだ。
金属、プラ、そしてガラス。一見無機質で湿度とは無縁のように見える撮影機材がこうして湿度を変化させていくのを見ると、まるで彼らが息づいている用に感じないかね?
⑤防湿庫の日常管理
防湿庫はそんな派手な動きをするものではないから、日常管理というのはあまりない。
私がやることと言えば、湿度計を見て安定しているかを確認。その程度だ。
ああ、私が一つ大切にしていることがあるな。防湿庫の周囲の掃除だ。
周りに埃があると開け締めする際に舞ってしまう可能性があるからな。それに防湿庫の裏側なんかは気をつけておかないと影になっているぶん、埃がよくたまるのだよ。
扉の開け締めで埃が舞うと、その直後にレンズ交換などをやりづらくなるからな。家の中でも防湿庫の周りは特に綺麗にしているというわけだ。
そして私はたまに内部の掃除もするぞ。しっかり戸の閉まるものだから中に埃がたまるということは少ないが、多少は入るからな。こちらはそうしょっちゅうはやらないが、時折使用回数の少なかった機材点検も兼ねて防湿庫内の大掃除をしている。
このペースについては、人それぞれだと思うから、たまに防湿庫の中にドラマの姑のように指を這わせ、汚れ具合を確認してみるといい。
本日のおまとめうひひトーク
防湿庫に関して思うことはこんな感じだ。いや、まだ語りたいことはたくさんあるが……今日はあれだ、うむ、防湿庫が素敵かっこいい棚だということが伝われば嬉しいな♥
うひひ、防湿庫素敵かっこいい、わかる。防湿庫にレンズ並べてるとドキドキするよね。
ああ、こんな素敵かっこいい棚はないぞ!防湿庫からカメラを取り出す時はドキドキするからな。
あ、もしかして私……防湿庫に入ったらゾンビ化抑えられる?あれ?ちょっとまって、私が入れるサイズの防湿庫だったら機材どのくらい入る?レンズ買い放題じゃない?
!!
☆ソドム-Y的補足☆
防湿庫が複数あると、使う頻度や機材の種類別にふりわけることができるからなかなか良いぞ!
コメント